オリエント急行殺人事件 | |
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Murder on the Orient Express | |
ファイル:230-G-353 1987.JPG 映画に登場した230G 353号蒸気機関車 | |
監督 | シドニー・ルメット |
脚本 | ポール・デーン |
製作 |
ジョン・ブラボーン リチャード・グッドウィン |
出演者 | アルバート・フィニー |
音楽 | リチャード・ロドニー・ベネット |
撮影 | ジェフリー・アンスワース |
編集 | アン・V・コーテス |
配給 |
EMI Films パラマウント映画 CIC/Par |
公開 |
1974年11月24日 1975年5月17日 |
上映時間 | 128分 |
製作国 | イギリス |
言語 | 英語 |
興行収入 | $35,000,000 |
allcinema | |
キネマ旬報 | |
AllRovi | |
IMDb | |
『オリエント急行殺人事件』(原題:Murder on the Orient Express)は、1974年製作のイギリス映画。アガサ・クリスティの『オリエント急行の殺人』の映画化。シドニー・ルメット監督によるミステリ映画。豪華なキャストが話題になった。
映画は1974年11月24日に北米で公開されヒットを記録、アメリカ国内でおよそ3500万ドルの興行収入を挙げた。同年度の第47回アカデミー賞では、主演男優賞、助演女優賞、脚色賞、撮影賞、作曲賞、衣装デザイン賞の6部門でノミネートされた。そのうちイングリッド・バーグマンが助演女優賞を受賞。
登場人物[]
- エルキュール・ポアロ
- 俳優:アルバート・フィニー、日本語吹替:田中明夫 / 塾一久※
ベルギー出身の名探偵。オリエント急行で旅行中に殺人事件に巻き込まれる。映画では鼻持ちならない人物という特徴が強調されている。
- ラチェット・ロバーツ
- 俳優:リチャード・ウィドマーク、日本語吹替:大塚周夫
殺人事件の被害者。裕福なアメリカ人。
- ヘクター・マックイーン
- 俳優:アンソニー・パーキンス、日本語吹替:西沢利明
被害者の秘書兼翻訳。アメリカ人青年。
- エドワード・ベドウズ
- 俳優:ジョン・ギールグッド、日本語吹替:塩見竜介 / 石住昭彦※
被害者の執事。イギリス人。
- アーバスノット大佐
- 俳優:ショーン・コネリー、日本語吹替:近藤洋介
インドからイギリスへ帰る途中の英国軍大佐。「丘」の撮影以来コネリーとルメット監督が親しいことから配役はスムーズに決まった、という(DVD特典映像インタビューより)
- メアリー・デベナム
- 俳優:ヴァネッサ・レッドグレイヴ、日本語吹替:小沢左生子 / 竹村叔子※
バグダッドで教師をしていたイギリス人女性。
- ナタリア・ドラゴミノフ公爵夫人
- 俳優:ウェンディ・ヒラー、日本語吹替:川路夏子 / 京田尚子※
老齢のロシア人貴婦人。
- ヒルデガルド・シュミット
- 俳優:レイチェル・ロバーツ、日本語吹替:中西妙子
ドラゴミノフ公爵夫人のメイド。中年のドイツ人女性。
- ハリエット・ベリンダ・ハッバード夫人
- 俳優:ローレン・バコール、日本語吹替:楠侑子 / 谷育子※
中年のアメリカ人女性。おしゃべり好きで騒がしい。
- グレタ・オルソン
- 俳優:イングリッド・バーグマン、日本語吹替:水城蘭子 / 園田恵子※
中年のスウェーデン人宣教師。アフリカに伝道するための資金集め旅行から帰ってきたところ。イングリッド・バーグマンは当初ドラゴミノフ公爵夫人役を打診されたが、オルソン役を強く希望し、少しエキセントリックなところがあるこの人物を熱演。アカデミー賞助演女優賞を獲得した(DVD映像特典インタビューより)。
- ルドルフ・アンドレニイ伯爵
- 俳優:マイケル・ヨーク、日本語吹替:納谷六朗
ハンガリーの外交官。フランスへ行く途中。
- エレナ・アンドレニイ伯爵夫人
- 俳優:ジャクリーン・ビセット、日本語吹替:鈴木弘子
アンドレニイ伯爵の若くて美しい夫人。
- サイラス・“ディック”・ハードマン
- 俳優:コリン・ブレイクリー
スカウトマンと称するが、実はピンカートン探偵社に勤める探偵。ラチェットから護衛を依頼されている、というが、ラチェット自身がポワロに護衛を依頼したことから、不審をもたれる。
- ジーノ・フォスカレッリ
- 俳優:デニス・クイリー、日本語吹替:小林清志
シカゴで車販売をしている陽気なイタリア人。
- ピエール・ミシェル車掌
- 俳優:ジャン=ピエール・カッセル、日本語吹替:小川真司
フランス人車掌。会社重役のビアンキや一等客室の乗客たちにも顔が知られているベテラン車掌。
- コンスタンティン医師
- 俳優:ジョージ・クールリス、日本語吹替:松村彦次郎 / 堀部隆一※
ギリシャ人医師。
- ビアンキ
- 俳優:マーティン・バルサム、日本語吹替:富田耕生
国際寝台車会社の重役。
※DVD用に追加された部分を吹き替えた声優
原作との違い[]
- 原作とは若干登場人物の名前が異なる。例えば鉄道会社の重役ブークがビアンキに、被害者の召使マスターマンがベドウスに変更されている。
- 原作では事件発生前、ポワロはシリアで現地フランス陸軍の事件を解決するが、本作ではイギリス軍の事件を解決している。
- ポワロの事件解決後、乗客たちはワインで楽しげに酒盛りを行う。DVD特典映像の監督インタビューによれば、本作はオールスターキャストであるので、カーテンコールの意味合いで設けたシーンであるという。