トランスフォーマー | |
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Transformers | |
監督 | マイケル・ベイ |
脚本 |
アレックス・カーツマン ロベルト・オーチー |
原案 |
アレックス・カーツマン ロベルト・オーチー ジョン・ロジャース |
製作 |
ドン・マーフィー トム・デサント ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ イアン・ブライス |
製作総指揮 |
スティーヴン・スピルバーグ マイケル・ベイ |
出演者 |
シャイア・ラブーフ タイリース・ギブソン ジョシュ・デュアメル アンソニー・アンダーソン ミーガン・フォックス レイチェル・テイラー ジョン・タトゥーロ ジョン・ヴォイト ピーター・カレン ヒューゴ・ウィーヴィング |
音楽 | スティーヴ・ジャブロンスキー |
主題歌 |
リンキンパーク 「ワット・アイヴ・ダン」 |
撮影 | ミッチェル・アマンドセン |
編集 |
ポール・ルベル、A.C.E. グレン・スキャントルベリー トーマス・A・マルドゥーン |
製作会社 |
ドリームワークス パラマウント映画 |
配給 |
パラマウント映画 UIP |
公開 |
2007年6月28日[[image:テンプレート:Country flag alias AUS|border|25x20px|テンプレート:Country alias AUSの旗]] 2007年7月3日 2007年8月4日 |
上映時間 | 145分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $150,000,000[1] |
興行収入 |
$700,759,914[1] [[image:テンプレート:Country flag alias World|border|25x20px|テンプレート:Country alias Worldの旗]] $319,014,499[1] 40.1億円[2] |
次作 | トランスフォーマー/リベンジ |
allcinema | |
キネマ旬報 | |
AllRovi | |
IMDb | |
『トランスフォーマー』(Transformers)は、2007年公開のアメリカ映画。マイケル・ベイ監督、スティーヴン・スピルバーグ制作総指揮、ドリームワークス制作、パラマウント映画配給、制作費は約180億円(1億5000万ドル)。全米では7月4日に公開され、アメリカでの初日興行収入は30億円以上、2週間で240億円以上を記録した。日本では8月4日に公開。
登場人物[]
人間[]
民間人[]
- サム・ウィトウィッキー (Sam Witwicky)
- 演 - シャイア・ラブーフ、吹き替え - 小松史法
- 本作の人間側の主人公。フルネームはサミュエル・ジェームズ・ウィトウィッキー。どこにでもいるごく普通の少年だが、三枚目でそそっかしい。チワワのモージョを飼っている。父のロンとの約束を果たし、中古車屋で錆付いたシボレー・カマロの74年型を手に入れたことから、図らずも壮大な戦いに巻き込まれてしまう。その戦いの中で徐々に成長していく。
- ちなみに、ウィトウィッキーという姓はアニメ版に登場するスパイクのファミリーネームから引用したもの。
- ミカエラ・ベインズ (Mikaela Banes)
- 演 - ミーガン・フォックス、吹き替え - 東條加那子
- 本作のヒロインで、サムのクラスメート。クールで行動的な性格だが、車泥棒の父親の身代わりに逮捕された暗い過去を持つ。父親の稼業を見様見真似で覚えたため車に詳しい。当初はサムのことを気にも留めていなかったが、サムと戦いに巻き込まれて行くうちに次第に想いを寄せていく。
- ロン・ウィトウィッキー (Ron Witwicky)
- 演 - ケヴィン・ダン、吹き替え - 後藤哲夫
- サムの父親。陽気でおっちょこちょいだがセクター7相手にも動じないなど、肝の据わった性格。自分の若い頃と重ねているのか、息子には少々甘い様子。園芸が趣味で、自宅の庭の芝に立ち入られることを非常に嫌がる。
- ジュディ・ウィトウィッキー (Julie Witwicky)
- 演 - ジュリー・ホワイト、吹き替え - 野沢由香里
- サムの母親。父親とは違い少々厳しいが、能天気でおしゃべりな面では同じ。アルコールが入るとさらに饒舌になり、劇中では下ネタを飛ばしてサムとロンを唖然とさせた。
- アーチボルト・ウィトウィッキー (Archibald Witwicky)
- 演 - ウィリアム・モーガン・シェパード、吹き替え - 藤本譲
- サムの曾曾祖父で探検家。
- 1897年に北極を調査中、崩落した氷の下で未知の物体(氷漬けになったメガトロン)を発見した。彼の遺品である眼鏡をネットオークションに出品したことが原因となり、サムはディセプティコンに追われることになってしまう。
- 彼のモットーである「No sacrifice, No victory.(犠牲無くして、勝利無し)」という言葉は、ウィトウィッキー家の家訓として語り継がれている。
- ボビー・ボリビア (Bobby Bolivia)
- 演 - バーニー・マック、吹き替え - 岩崎ひろし
- 中古車店のディーラー。利益次第で態度を変えるかなり現金な性格。ニャンドゥーというボリビア産の鳥を飼っている。
- マイルズ・ランカスター (Miles Lancaster)
- 演 - ジョン・ロビンソン、吹き替え - 細谷佳正
- サムの友達。女の子の気を引くためという理由で木にぶら下がったりするなど、若干ズレたセンスの持ち主。大型犬を飼っている。姓は小説版より[3]。
- トレント・デマーコ (Trent DeMarco)
- 演 - トラヴィス・ヴァン・ウィンクル
- ミカエラのボーイフレンド。筋骨隆々とした体格で典型的ないじめっ子気質。些細なケンカが原因で、ミカエラとは序盤であっさり別れてしまう。姓は小説版より[4]。
政府・軍人側[]
- ウィリアム・レノックス (William Lennox)
- 演 - ジョシュ・デュアメル、吹き替え - 矢崎文也
- アメリカ陸軍大尉。カタール基地襲撃事件の生存者。帰国の後、トランスフォーマーとの実戦を経験したことから部隊の指揮を任されることとなる。勇猛果敢な兵士だが、家族の前では1人の父親であり、娘とテレビ電話で対面した際には溺愛振りを見せていた。
- 『G.I.ジョー』シリーズに登場するワイルド・ビルがモデルとされている(小説版では「通称ワイルド・ビル」との記述がある[5])。
- ロバート・エップス (Robert Epps)
- 演 - タイリース・ギブソン、吹き替え - 山野井仁
- アメリカ空軍技術軍曹。レノックスの部下の黒人兵士。カタール基地襲撃事件の生存者の1人。ブラックアウトがカタール基地を襲撃した際、赤外線カメラでブラックアウトを撮影したことからスコルポノックに追われる破目になる。以後は戦闘機を要請・誘導するなど随所で活躍する。
- 吹き替えには、『超ロボット生命体トランスフォーマー マイクロン伝説』でスタースクリームなどを演じた山野井仁が起用された。
- シーモア・シモンズ (Seymour Simmons)
- 演 - ジョン・タトゥーロ、吹き替え - チョー
- トランスフォーマーの存在を調査するセクター7捜査官。規則は絶対遵守、『スーパーマン』のロゴをパロディしたセクター7のランニングシャツを着ているなど、組織に忠実な人物。
- セクター7本部でのフレンジー襲撃時、ケラーと共に火炎放射機やショットガンで応戦する姿を見せる。
- 製作段階ではシモンズ役はロバート・デニーロやジェームズ・ウッズ等が候補に挙がっていた。
- 吹き替えには『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』のタランス役などでアニメシリーズに出演したチョーが起用された。
- ジョン・ケラー (John Keller)
- 演 - ジョン・ヴォイト、吹き替え - 平野稔
- アメリカ合衆国国防長官。ブラックアウトのカタール基地襲撃を国家の危機と判断し、国家防衛の為に奔走する。当初はマギーの意見を一蹴していた。フレンジーの襲撃に対しては自ら銃を取って戦った。
- マギー・マドセン (Maggie Madsen)
- 演 - レイチェル・テイラー、吹き替え - 林真里花
- カタール基地でのハッキング信号を解析する為に民間から結成されたハッカーチームの一人で、フレンジーのエアフォースワンからのハッキングに真っ先に気付く。終盤では国防長官のアドバイザーとしてセクター7本部に赴くことになる。
- グレン、ケラー、シモンズと共に空軍との連絡が取れるように作業するが、途中でフレンジーの襲撃に遭う。また、本編ではケラーからショットガンを受け渡されるシーンだけだが、メイキング映像で扉越しにいるフレンジーに向かって罵声を浴びせながらショットガンを撃つ場面がある。
- また、作中15cmのハイヒールを履いており、国防省に召集要請される前のオフィスで両手に資料を抱えながらエレベーターのボタンをヒールで押すという未公開映像がメイキングで収録されている。
- グレン・ホイットマン (Glen Whitmann)
- 演 - アンソニー・アンダーソン、吹き替え - 高木渉
- マギーの友人の黒人男性で、肥満体の天才ハッカー。少々ふてぶてしい性格。口うるさい祖母や自分を上回る巨体の従兄弟と同居している。マギーが無断で持ち出したエイリアンの信号を解析した。終盤ではマギーと共にセクター7に向かう。
- マギー、ケラー、シモンズと共に空軍との連絡が取れるように作業するが、途中でフレンジーの襲撃に遭うも、パソコンで作った即席のモールス信号機で空軍との連絡を取れる事に成功し、F-22部隊の出撃要請に成功する。
- 吹き替えには『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』でチータスの声を担当した高木渉が起用された。
- ホルヘ・フィゲロア (Figueroa)
- 演 - アマウリー・ノラスコ、吹き替え - 志村知幸
- レノックスの部下。愛称はフィグ。南米出身で、相手に通じなくともお構い無しにスペイン語を話し、その度にどやされる。カタール基地から脱出するが、スコルポノックとの交戦中に爆風を浴びて負傷する。
- 小説版ではレノックスとともに輸送機で帰国の途に就く途中の機内で、スコルポノックの攻撃で受けた傷が原因でレノックスに見守られながら息絶えてしまう。
- 吹き替えには『トランスフォーマー ギャラクシーフォース』でガードシェルの声を担当した志村知幸が起用された。
- ドネリー (Donnelly)
- 演 - ザック・ウォード
- レノックスの部下。黒縁の眼鏡が特徴。レノックス達と共にカタール基地から脱出するが、追跡してきたスコルポノックに突き刺され戦死。
- トム・バナチェック (Tom Banachek)
- 演 - マイケル・オニール、吹き替え - 原康義
- セクター7のエージェントの一人。彼がケラーに火星探査機ビーグル2号の事故の真実を報告したことで、一連の攻撃が地球外からのものによることを確証させた。
トランスフォーマー[]
オールスパークを求めて惑星サイバトロンからやってきた地球外生命体。魂とも呼ぶべきスパークを内蔵し、金属から構成されたボディを持った金属生命体(ロボット生命体)である。降り立った惑星の環境に適応するためにトランススキャンと呼ばれる能力を持ち、質量がほぼ一致する様々な物体の姿に外見から内部構造、機能にいたるまで擬態することができる。トランススキャン能力は自由に変更が可能であり、新たな対象をスキャンして取り込むことも、過去のデータを任意に引き出して使用することもできる。また偽装用として、車内や機内に3次元映像の乗員を投影することも可能である。
かつては惑星サイバトロンには強大な国家が存在していたが、メガトロン率いる悪の軍団ディセプティコンの反乱を受け、惑星は壊滅。生命の起源であるオールスパークを巡って、数千年から数万年に渡る戦争を繰り広げている。
オートボット (Autobots)[]
オールスパークを求めて地球にやってきた正義のトランスフォーマー軍団で、ディセプティコンの野望から地球を守るために奮闘する。軍団名は「自律型ロボット生命体(Autonomous Robotic Organisms)」が由来。
- オプティマス・プライム (Optimus Prime)
- 声 - ピーター・カレン / 吹き替え - 玄田哲章
- オートボット総司令官。ピータービルト・379トレーラートラックに変形[注 1]。「自由はすべての生き物が持つ権利(Freedom is the right of all sentient beings.)」をモットーに、全宇宙をメガトロンの脅威から守り、数千年にわたるオールスパーク捜索を指揮してきた。冷静で思慮深く、自らを犠牲にしてまでも人類を守ろうとする。
- 本作でのオプティマス・プライムは、俳優リーアム・ニーソンのイメージをモデルとし、より哲学的な思想を語る人物として描かれている。キャスティングには、日米ともにアニメでオプティマス(コンボイ)を演じたオリジナルキャストが起用された。
- バンブルビー (Bumblebee)
- 声 - マーク・ライアン / 吹き替え - 加藤亮夫
- オートボットの斥候で、トランスフォーマー側の主人公。サムを保護するために送られた若き戦士。シボレー・カマロに変形。当初は2代目カマロに偽装していたが、中盤で新型カマロを再スキャンする。地球に来る以前の戦いで音声機能が損傷しており、サムと出会った時はラジオを使ってコミュニケーションを図っていた。メンバーの中で最も若いためか、コミカルで表情豊かな面がよく見られ、ミカエラに「オンボロカマロ」と言われたとたん、すぐさま新型カマロを再スキャンする一幕も。旧カマロの時の車内にはミラーボールや蜂のマスコットがついていた。ちなみに、物語序盤でバンブルビーが中古車店に駐車した際、黄色いフォルクスワーゲン・ビートルが隣に置かれているが、これは初代アニメでバンブルビー(バンブル)が同車両に変形していたことに対するリスペクトとして登場させたものである[10]。
- そのキャラクター性はマイケル・J・フォックスがモデルとなっており、キャスティング候補にはフォックス本人があがっていた。また、ビークルモードとなる新型カマロはゼネラルモーターズ社のトップシークレット車両であり、撮影時には細心の注意が払われた。
- ジャズ (Jazz)
- 声 - ダリウス・マッカリー / 吹き替え - 楠大典
- オプティマスの副官。[注 2] ポンティアック・ソルスティスに変形。かなり強いスラング混じりで話す傾向がある。メンバーの中では最も小柄だが、臆することなく敵に挑む勇敢な戦士である。バンブルビーがセクター7に捕まった際にもバンブルビーのことを心配するなど仲間想いな一面を見せる。その性格ゆえ、復活を遂げたメガトロンにも果敢に挑みかかるが、逆にメガトロンに胴体を引きちぎられ戦死する。
- 吹き替えには、『トランスフォーマー ギャラクシーフォース』にギャラクシーコンボイ役、『トランスフォーマー カーロボット』にブラックコンボイ役で出演していた楠大典が起用された。
- アイアンハイド (Ironhide)
- 声 - ジェス・ハーネル / 吹き替え - 北川勝博
- オートボットの武器担当技術兵。GMC・トップキック C4500に変形。頭に血が昇りやすい性格で、当初は人間の存在をあまり快く思っていなかった。頑強なボディと様々な武器を持ち、戦闘に関しては優れた能力を発揮する戦いのプロフェッショナルである。
- ちなみに「You feeling lucky, punk?(今日はツイてるかい、兄ちゃん?)」の台詞は、クリント・イーストウッド演じる『ダーティハリー』の名台詞として有名な「Do I feel lucky? Well do ya, punk!(今日はツイてるか?どうなんだクソ野郎!)」のパロディである。
- ラチェット (Ratchet)
- 声 - ロバート・フォックスワース / 吹き替え - 浦山迅
- オートボットの軍医兼科学者。ハマー・H2のレスキュー車に変形。軍医であると同時に勇猛な戦士であり、手術用のハンマーや回転カッターなどを巧みに使ってディセプティコンと戦った。ややデリカシーに欠ける一面も持っている。
- ラチェットが変形するレスキュー車は実在するものではなく、映画スタッフが改造した架空のレスキュー車である[11]。
ディセプティコン (Decepticons)[]
軍団名の「ディセプティコン」は「欺瞞の民」「反逆者」の意味を持つ。オールスパークを狙って地球に侵入した悪のトランスフォーマー軍団であり、オールスパークを悪用して全宇宙を支配しようと企む。
- メガトロン (Megatron)
- 声 - ヒューゴ・ウィーヴィング / 吹き替え - 中村浩太郎
- ディセプティコンのリーダー。玩具CMでは「ディセプティコン破壊大帝」と紹介される。エイリアンジェットに変形。キューブを追って古代の地球に飛来したが重力に引かれて北極海に墜落し、そのまま凍結していた。時を経てアーチボルト・ウィットウィッキーによって発見され、NBE-1 (Non Biological Extra-Terrestrial-1=非生物型地球外生命体1号)と命名されて冷凍状態のままセクター7に保管されていた。その身体構造を解析して人類の科学技術の発展に利用されていたが、フレンジーによって解放。オールスパークの獲得に乗り出す。
- 武器は右手のチェーンメイスと、両手を組み合わせて変形させるフュージョンカノン砲。
- スタースクリーム (Starscream)
- 声 - チャーリー・アドラー / 吹き替え - 宮澤正
- メガトロン不在の間、指揮を務めていたディセプティコンのNo.2。ロッキード・マーティン・F-22 ラプター(ステルス戦闘機)に変形。NASAの極秘映像に撮影された火星探査機を破壊する謎の生命体の正体はこのスタースクリームとされており、劇中でもプロトフォーム状態の彼が映されている。オールスパーク発見の報告を合図にディセプティコンを招集する。
- 旧シリーズとのデザインの違いが最も顕著なキャラクターであるが、胸部に機首が来る、両腕に火器を装備している、背中に翼があるなど細部の意匠は受け継いだものになっている。
- 声を担当したチャーリー・アドラーはアニメ第1作においてシルバーボルトなどのキャラクターの声を担当しており、ピーター・カレンと同じく数少ないアニメ版からの出演者である。吹き替えには『ビーストウォーズII 超生命体トランスフォーマー』にてオートスティンガーなどを演じていた宮澤正が起用された。
- ブラックアウト (Blackout)
- ディセプティコンの輸送兵。シコルスキー・MH-53 ペイブロウ(軍用ヘリコプター)に変形。本作に登場するトランスフォーマーでは一番大柄。多彩な武器を持ち、特にプラズマキャノンは放射線状に拡散して広範囲を薙ぎ払う強力な武器である。他にも胸部に格納されたキャノン砲や、格闘戦の際に展開される手首のローターブレードがある。
- なお、最初の変形シーンではG1シリーズと同じ効果音が使用されている。ちなみに機体番号の4500Xは、マイケル・ベイの自家用機の番号でもある。
- スコルポノック (Scorponok)
- ブラックアウトの体に共生しているサソリ型ディセプティコン。尻尾を除く胴体部の長さが2.6m(ソニーマガジンズから発行されたムック本のデータより)と小型で、動物程度の知能しか持たないが主人の命令には忠実に従う。一度命令を受ければブラックアウトの背中から射出され、執拗に獲物を追撃する。ロボットモードは玩具でのみ存在する。武器は尻尾のスピアと前足のスピニングピンサー。
- ブロウル(デバステーター) (Brawl)
- ディセプティコンの火力戦闘要員。ジェネラル・ダイナミクス・M1エイブラムス戦車(マインプラウ仕様)に変形。両手のガトリング、肩のミサイルなど、全身が武器の塊となっている。なお、タンクモードでは実際のM1エイブラムスには存在しない武装がいくつか装着されているが、これは自身の質量とエイブラムスの質量が一致せず不完全なスキャンとなったためと設定されている。
- 当初の名前はコンバットロンのブロウルだったが[注 3]、映画会社と玩具メーカーの通達ミスで映画ではデバステーター、玩具はブロウルという名称になっている。
- ボーンクラッシャー (Bonecrusher)
- 声 - ジミー・ウッド
- オプティマスに匹敵する巨体を持ったディセプティコン兵士。フォースプロテクション・バッファロー(地雷除去車)に変形。脚部のタイヤをローラースケートの様に利用して走り、背中の巨大な爪と長い腕を武器にオプティマスに戦いを挑むが、ブレードで首を切断され死亡した。
- 変形車種であるバッファローはカタログに掲載されていた写真のクローの迫力を見込まれての起用だったが、実際に実物を確認してみると36cm程度しかなかったため、急遽大型のクローが増設された[13]。
- バリケード (Barricade)
- 声 - ジェス・ハーネル / 吹き替え:北川勝博
- ディセプティコンの兵士。サリーン・S281エクストリームのパトカーに変形。フレンジーとともにサムを襲い、オールスパークの所在が刻印された彼の祖父のメガネを狙うが、バンブルビーの妨害に遭い交戦することになる。
- ビークルモード時に後部側面に書かれている「To punish and enslave((罪人を)罰し服従させよ)」という一文は、実際のアメリカの警察車両に書かれている標語である「To protect and serve((市民を)保護し奉仕しよう)」をもじったものである。
- 劇中では途中から姿を見せなくなり、その後については語られていない。小説版ではボーンクラッシャーがオプティマス・プライムに倒された直後にオプティマスに挑み、腰をねじ切られて死亡したとされている[14]。
- フレンジー (Frenzy)
- 声 - レノ・ウィルソン
- メンバーの中で最も小さい(人間の子供程度)、諜報活動を行うディセプティコン。GPXのCDプレイヤーに変形。エアフォースワンに侵入して国防総省のコンピュータにハッキング。その後はバリケードとともにサムを襲う。体が破壊された際、一時的にミカエラのスマートフォンに偽装した。武器は胴体から射出される手裏剣状のカッターと両腕の小型マシンガン。劇中終盤、セクター7でマギーらを襲うが、その際自分で投げた手裏剣が自分の頭に命中し、死亡した。
- フレンジーが発している早口のサイバトロン語は「ツタンカーメン」という単語をデジタル加工して作られたもの。ただし要所ではきちんとキーワードを交えた会話をしている。
- 基本的にディセプティコンの目の色は赤だが、フレンジーの目の色は青である(玩具ではフレンジーの目も赤)。
- 元々このキャラクターはサウンドウェーブとしての登場であったが、ストーリー上の事情で従来のサウンドウェーブの存在感を引き出せないため、マイケル・ベイがサウンドウェーブの代わりになる存在として新しいオリジナルのディセプティコンを考案したのがフレンジーである[15]。
- ちなみに、映画第二作目において意外な形で登場している。
スタッフ[]
- 監督 マイケル・ベイ
- 製作 ドン・マーフィー、トム・デサント、ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ、イアン・ブライス
- 製作総指揮 スティーヴン・スピルバーグ、マイケル・ベイ、ブライアン・ゴルドナー、マーク・バーランディアン
- 製作補佐 ケニー・ベイツ
- 脚本 アレックス・カーツマン、ロベルト・オーチー、ジョン・ロジャース
- 編集 ポール・ルベル、グレン・スキャントルベリー
- 撮影 ミッチェル・アムンドセン
- 撮影第二班 ルーカス・エリントン
- 視覚効果 スコット・ファーラー
- アニマトロニクス監修・操演 グレゴリー・ニコテロ
- 美術 ナイジェル・フェルプス
- 衣装 デボラ・リン・スコット
- 音楽 スティーヴ・ジャブロンスキー
- 主題歌 リンキンパーク『ワット・アイヴ・ダン』
- VFX インダストリアル・ライト&マジック、デジタル・ドメイン、CLMスタジオ
- 字幕翻訳:松崎広幸
- 吹替翻訳:岸田恵子
- 吹替演出 三好慶一郎
Blu-ray・HD DVD・DVD[]
2007年12月19日にパラマウントよりHD DVD版とDVD版の2フォーマットをリリース。2009年5月22日にはBlu-ray Disc版をリリース。
- Blu-ray・HD DVD
- トランスフォーマー スペシャル・コレクターズ・エディション ※2枚組/通常版
- ※ Blu-ray版では日本公開当時に販売されていたパンフレットの縮小復刻版が同封されている。
- ※ Blu-ray版ではHD DVD同様インタラクティブ機能を収録した他、Blu-ray版だけの特典BD Liveも収録。
- DVD
- トランスフォーマー スペシャル・コレクターズ・エディション ※2枚組/通常版
- トランスフォーマー オプティマスプライムBOX ※2枚組/10,000BOX限定販売
2007年当時、パラマウントがHD DVD支持を表明し、映画『トランスフォーマー』のBlu-ray Disc版を発売しないと発表したことについて、同作品のマイケル・ベイ監督が自身のブログでパラマウントを厳しく批判し、その後謝罪する騒ぎがあった[16]。その後、Blu-rayとHD DVDのフォーマット戦争(規格争い)が終わり、Blu-rayへと規格統一された事により、2009年にBlu-ray版も発売された。
DVD版のオプティマス・プライムBOX[17]は、予約の時点で完売という事態が起きた。
脚注[]
注釈[]
出典[]
- ↑ 1.0 1.1 1.2 "Transformers (2007)". Box Office Mojo. 2009年10月10日 閲覧。
- ↑ "日本映画産業統計 過去興行収入上位作品 (興収10億円以上番組) 2007年(1月~12月)". 社団法人日本映画製作者連盟. 2010年4月9日 閲覧。
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- ↑ スペシャル・コレクターズ・エディション、Disc2、§オートボット 出動、該当時間8分20秒-9分31秒。
- ↑ スペシャル・コレクターズ・エディション、Disc2、§オートボット出動、該当時間1分54秒-2分32秒。
- ↑ スペシャル・コレクターズ・エディション、Disc2、§オートボット 出動、該当時間6分7秒-7分3秒。
- ↑ 引用エラー: 無効な
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」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません - ↑ スペシャル・コレクターズ・エディション、Disc2、§ディセプティコン 襲来、該当時間9分31秒-10分28秒。
- ↑ テンプレート:Harvnb
- ↑ スペシャル・コレクターズ・エディション、Disc2、§ディセプティコン 襲来、該当時間11分16秒-11分37秒。
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ 北米市場ではターゲットという量販店で限定販売された。
関連項目[]
- トランスフォーマー: リベンジ
- トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン
- トランスフォーマー ザ・ムービー
- フーバーダム - この映画のロケハン地。
- ホロマン空軍基地 - 冒頭のカタール基地襲撃シーンで登場。
外部リンク[]
- 公式ウェブサイト (英語)
- Transformers at the Internet Movie Database (英語)
- パラマウント Blu-ray/DVD特設サイト
- Transformers at the Movie Wiki
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